胡蝶蘭の育て方は初心者に難しい?花が終わっても怖くない復活方法

胡蝶蘭の育て方
Pocket

胡蝶蘭はみなさんもご存知だと思いますが、開店祝いであったり、母の日のプレゼントだったりと、様々なお祝いのシーンで利用される事が多いですよね。胡蝶蘭をお祝い花の縁起物としている理由は、花言葉が深く関係していて「幸福が飛んでくる」という最適な意味が込められ贈り物として利用されています。

さらに、ギフト用や一般に出回っている胡蝶蘭の多くは交配種(新しく作られた品種)になりますが、品種名がつけられている胡蝶蘭はごくわずかとなります。名前がない交配種の胡蝶蘭に、もう一度巡り合うことは非常に難しく、一目ぼれしたその瞬間が買い時とも言われています。

そんな胡蝶蘭という魅力的な花ですが、自生地はアジアの熱帯から亜熱帯の東南アジアが中心で、木漏れ日の差し込む比較的高い樹木に着生して生育しています。なので、胡蝶蘭の育て方は、原産地の環境に近い状態(高温多湿で風通しのよい環境)で育てることが重要になります。

胡蝶蘭を調べていると自分でもできるのか不安になり、いつもお世話になっている近くの花屋さんに、胡蝶蘭の育て方について聞いてみたところ、

ひろし
開店祝いに、親友から頂いた胡蝶蘭なので、しっかりと育てたいけど、原産地の環境が大事とよく聞くのですが難しいですよね?少しづつ、花が落ちてきたりもしていますが、大丈夫なのでしょうか?
お花屋さん
初心者に胡蝶蘭を育てるのは難しいと勘違いされている人も多く、花が咲いている2~3か月を過ぎると「花が落ちてきたけど大丈夫?」「枯らしてしまった」「花が終わった後の育て方ってどうすればいい?」など疑問も出てくる頃ですが、意外と簡単なんで、私でよければ何でも聞いてくださいね!!
ひろし
本当ですか!ありがとうございます!実際に私の友達も、頂いた胡蝶蘭が上手に育たないと聞いたこともあるので、花が終わった後の2度咲きってできますかね???
お花屋さん
「2度咲きって初心者には無理なの?」と不安になる人も多いかもしれませんが、胡蝶蘭の特徴や育て方を詳しくお教えしていこうと思いますので、胡蝶蘭の育て方や魅力を存分に楽しみましょう!まずは胡蝶蘭の特徴や基本的な育て方についてご説明していきますね。

ということで、今回の記事では、お花屋さんに詳しく教えて頂いた胡蝶蘭の育て方についてご紹介していこうと思いますので、ご参考になれば幸いです。

ミニ・ミディ・マイクロ・大輪など胡蝶蘭は育て方が違う?

ミニ胡蝶蘭の違い

ミニ胡蝶蘭は、母の日やお誕生日などちょっとしたギフトとして人気が高まってきていますので、町のお花屋さんでも取り扱っている事が多いですよね。

しかし、開店祝いや周年祝いなどお祝い花として贈られる場合は、3本立て以上の豪勢さを求められる場合の大輪胡蝶蘭で、自宅など限られたスペースで育てるとなると場所をとって育てにくいなどのデメリットもあります。

しかし、ミニ胡蝶蘭・マイクロ胡蝶蘭・ミディ胡蝶蘭・大輪胡蝶蘭であっても、育て方に違いはありません。胡蝶蘭の特徴(高温多湿で風通しの良い場所)を理解して育てる環境を作ってあげるといいでしょう。

胡蝶蘭の種類(利用されるシーン) 花の大きさ 値段 育てる環境
マイクロ胡蝶蘭(自宅用やギフト) 2~3cm 1000~2000円ほど 簡単
ミニ胡蝶蘭(自宅用やギフト) 4~5cm 1000~3000円ほど 簡単
ミディ胡蝶蘭(自宅用やギフト) 6~9cm 3000~10000円ほど 比較的簡単
大輪胡蝶蘭(主にお祝いなど) 10cm以上 10000~50000円以上 広い場所がいる
お花屋さん
胡蝶蘭にも小さい物から大きいものまで、多くの種類があります。育て方としては基本的には同じなので初心者の人でも問題なく育てることが可能です!胡蝶蘭は自生地の特徴を理解すると、意外と簡単に次の花を楽しむことができるので、次からは、胡蝶蘭の基本的な育て方をより詳しくお教えしますね。

胡蝶蘭の基本的な育て方と水の与え方

胡蝶蘭の管理方法

胡蝶蘭の置き場所と光について

胡蝶蘭は、最低温度が15℃を下回ると場所に数日間を置いていると、生育がほぼ止まってしまいます。冬越しのために温室などの保温や加温設備が必要だと考えられていました。しかし、マンションを中心に住宅環境の気密性が高まり、冬でも18~20℃と安定した温度を保てるようになってきたので、簡単に冬越しができるようになりました。

逆に、夏場の暑さの方が、厳しきくなってきているので、育ちにくい環境になっていますが、遮光などの対策をすれば、毎年咲かせることができる身近な花として楽しむことができますよ。

お花屋さん
  • 光が差し込む、明るい日陰などの窓際で育てよう!
  • 直射日光は避け、風通し良い場所がおすすめ!

ラッピングされた胡蝶蘭の場合

様々なお祝いのシーンで活用される胡蝶蘭を頂くと、綺麗なラッピングがされていますよね!しかし、ラッピングをそのままにしていると、根が蒸れてしまい根腐れの原因となってしまいます。

胡蝶蘭を長持ちさせて育てるには、早めにラッピングを外してあげることをおすすめします。しかし、ラッピングを外せない場合って意外と多いのですが、そういう場合は、鉢底の紙を切り落とし、水分が出るようにしてあげると良いでしょう!

水やりの水温を意識してみましょう

胡蝶蘭を育てる時にもっとも注意したいことが、鉢の中がずっとぬれていると、根腐れを起こしてしまいます。鉢内が乾くまで水やりをしないことが栽培の重要なコツになります。冬場に注意してもらいたことは、水温が10℃を切った5℃前後になっていることがありますが、冷水を与えても、根は水を吸収することができません。

その結果、湿ったままの鉢内でバクテリアが繁殖して根腐れを起こす原因になります。春や秋も水道水の温度が低い場合がありますが、室温と同じ程度にしてから与えるようにしましょう。

お花屋さん
11~4月頃は、水道水の温度が冷たい事が多いので、給湯器の温度設定を30~35℃ぐらいにして、ぬるま湯を朝に与えることをおすすめします。

また、葉の付け根は水が溜まりやすく、濡れたままになっていると病気になりやすいリスクが高くなります。葉に水をかけないように、水差しで株元に水やりするとことが大切ですね!

単植の場合の水やりの注意点

胡蝶蘭の単植

植え込み材料の表面が乾いたことを確認して、湿っていなければ水やりをします。この時、根鉢に割り箸など棒状の物を差し込み確認すると、より正確に行えます。水の量を量り鉢サイズごとに変えて水を与えましょう!直径9cmの3号鉢でおよそ100㎖、直径10.5cmの3.5号鉢は約150㎖を目安にして水やりをします。

寄せ植えの場合の水やりの注意点

胡蝶蘭の寄せ植え

株本の水苔を取り除くと、ポリポットが入っていると思いますので、1鉢ごと乾いているか確認します。あとは、単植と同じように丁寧に水を与えます。どちらも、鉢底から流れた水は、受け皿にためないように、しっかりと確認して捨てることが大切です!

培養土ではなく、水苔を使いましょう

胡蝶蘭は樹木の幹や枝の樹皮上に着生し、根は絶えず空気に触れているという特徴からもわかるように、乾燥の差が激しい環境下で生活しています。水苔や胡蝶蘭用の植え込み材料は、特徴や性質を踏まえて用いられているので、これらを使わないと根の吸収を妨げ根腐れの原因となりますので注意しましょう。

胡蝶蘭の育て方で注意したい事
  • 最低温度が15℃を下回らないように注意する
  • 直射日光にならないようにレースのカーテンなどで遮光する
  • 風通しの良い場所などの出窓で育てる
  • 培養土では育ちにくいの、水苔を使用する
  • 常温で水(冬の場合はぬるま湯でも可能)を与える
  • 水やり前は、鉢内がしっかりと乾いてるか確認する
  • 寄せ植えの場合は各ポットに水を与える
  • 受け皿に溜まった水はすぐに処分する

花が終わった胡蝶蘭から次の花芽を待つ準備とは?

胡蝶蘭の花芽

胡蝶蘭の花が終わった後にどうすればいいのかを調べていると「花芽」という言葉が非常に多く出てきますが、みなさんは「花芽」を知っていますか?

胡蝶蘭は緑の葉から花茎が伸びて花を付けているのですが、この花茎が伸びる前、葉っぱの間から少し出てきた芽の状態を花芽といいます。(上の写真は花芽が成長して花茎になっている段階です)花が落ちて、次の胡蝶蘭を育てるために、花茎を切り、新しい花芽を待つ準備をしていきます。

お花屋さん
花茎を切る際に使用するハサミは、ウィルス性の病気を防ぐために、熱消毒(園芸用の消毒剤でもOKです)してから、花茎の元を切りましょう。また、葉を傷つけないように注意することもポイントです。
ひろし
危ないところでした。消毒しないとウィルス性の病気になるんですね!知りませんでした(汗)花も生き物なので、こういう細かいところが重要ですね!!

胡蝶蘭の葉の間から花芽が出来やすい環境を作ろう

胡蝶蘭の生育サイクルは、温度管理に左右されます。寒い時期の最低気温が低くなると、胡蝶蘭の成長に影響を与えてしまい開花時期が遅くなります。ご自宅で栽培するためには、栽培温度を理解しておくと便利なので、下記では温度と胡蝶蘭の生育状況を比較してみました。

温度 生育状況 危険度
42℃以上 42℃以上になると、温度が高くなりすぎて、枯れてしまう恐れがありますので要注意 ★★★★★
41~33℃ 新葉にシワが寄って硬くなるなどの高温障害の恐れがありますので注意 ★★★★☆
32~28℃ 栄養成長を続ける温度の最高値 ★★★☆☆
27~21℃ 花芽が出来ずに栄養成長し続ける最低温度 ★★☆☆☆
20~19℃ 花芽を伸長させるための最適温度 ★☆☆☆☆
18~16℃ 花芽を分化させるためや、花茎を普通に伸長させるため、さらに栄養成長を続けるための最適温度。 ★☆☆☆☆
15~11℃ 花茎がギリギリ伸びる最低温度 ★★☆☆☆
10~8℃ 葉っぱが落ちてしまったり、落ちやすい状況なので注意が必要 ★★★★☆
7℃以下 生存することが厳しいので要注意 ★★★★★

このように、胡蝶蘭は温度の管理によって、生育が変化してしまいます。特に冬などの寒い時期は、気温が低くなりすぎて成長に影響を与えてしまいます。気温が低いと開花時期も遅くなるので、自宅で胡蝶蘭を育てる場合は、栽培温度を確認しながら管理してあげましょう。

胡蝶蘭の開花を楽しむためには?

室内の温度が27℃以上あると、胡蝶蘭は葉っぱを1年中栄養成長を続けるため、花芽ができない環境になります。次の花芽を楽しむには、暖かった期間の温度から、冬場の18℃まで下がるという低温条件が必要になります。

この18℃をキープすることができると、約1か月後で花茎が伸び始め、さらに2~3ヵ月後に開花という順番に生育します。

お花屋さん
マンションなどの通気性の高い室内ですと、なるべく暖かい窓辺で最低温度が15℃以上になるような場所を選び、冬の成長停滞を防ぐと、2~4月頃に胡蝶蘭の花をさかせるというイメージになりますので、お住いの環境によっては成長スピードに違いがあります。

生育サイクル=成長→花芽分化→花茎伸長→開花

胡蝶蘭の育て方で難しいのは冬だけじゃない?春夏秋冬のポイント

胡蝶蘭の花が咲いている場合

花が咲いている状態の時の育て方を比較表にまとめてみましたので参考にしてみてください。水やりの注意点は、鉢内をしっかりと確認してから、目安の日にちで与えてあげましょう。胡蝶蘭は水の与えすぎで根が腐ることが多いので、鉢内の確認は絶対必要です。

季節 置き場所 水やり 肥料
日の当たる窓際などでレースのカーテンで遮光して置きましょう。室内の温度は15℃ぐらいを保ってあげましょう 約10日に1度ぐらい 必要なし
梅雨 太陽があたる暖かい場所が望ましい。湿気は特に注意することはありませんが、蒸れ過ぎると病気の可能性もあります。風通りの良い場所に置いてあげましょう。 約10日に1度ぐらい 1か月に1回程度※1
日光を50%程度遮光できるレースのカーテンがある窓際で風通しの良い場所。西日の夕方より、午前中の光を好むためそのような環境を作ってあげましょう。 約7日に1度ぐらい 1か月に1回程度※1
日の当たる窓際などで風通しの良い場所で、レースのカーテンで遮光して置きましょう。 約10日に1度ぐらい 必要なし
日の当たる暖かい窓際などでレースのカーテン越しに置きましょう。夜間などの冷え込みが激しい場合は、部屋の中央に移動させ段ボールや新聞紙で囲んで温度を保ってあげましょう。 約20日に1度ぐらい※2 必要なし

※1 水のかわりに胡蝶蘭の液体肥料を1500倍~2000倍程度に薄め、1株ごとに与えるようにしましょう。

※2 冷水などで与えると根が水分を吸収することが出来ないため、春や秋も水道水の温度が低い場合がありますが、室温と同じ程度にしてから与えるようにしましょう

胡蝶蘭の花が終わっている場合

次は花が終わっている場合の育て方を比較表にまとめてみましたので参考にしてみてくださいね。

季節 置き場所 水やり 肥料
置き場所は花が咲いているときと同じ環境で大丈夫です。 約10日に1度ぐらい 必要なし
梅雨 置き場所は花が咲いているときと同じ環境で大丈夫です。 約10日に1度ぐらい 必要なし
置き場所は花が咲いているときと同じ環境で大丈夫です。 約7日に1度ぐらい 必要なし
置き場所は花が咲いているときと同じ環境で大丈夫です。 約10日に1度ぐらい 必要なし
置き場所は花が咲いているときと同じ環境で大丈夫です。 約20日に1度ぐらい※1 必要なし

※1 冷水などで与えると根が水分を吸収することが出来ないため、春や秋も水道水の温度が低い場合がありますが、室温と同じ程度にしてから与えるようにしましょう。

胡蝶蘭が枯れてしまった・・・初心者には育てられない?

胡蝶蘭は初心者には難しい

最初にもお話ししましたが、胡蝶蘭は熱帯地方で自生地となるので、育て方が難しそうに感じますよね。しかし、いとも簡単に胡蝶蘭を咲かしている人もいますが、違いは何でしょう?

ひろし
あまり、胡蝶蘭の育て方に関心がない人って、意外に咲かせますよね。水やりもいつしたか覚えていなかったり・・・
お花屋さん
そうなんですよね!胡蝶蘭を咲かせたいと望んでいる人こそ、水のやり過ぎが原因で、根っこを腐らせて枯らしてしまうということが多いですよ!!
ひろし
冬の寒さで胡蝶蘭を枯らしてしまうとよく聞くのですが、注意点とか教えていただけますか?
お花屋さん
冬の夜間の温度管理が胡蝶蘭を上手に育てる方法ですね!先ほどの水のやり過ぎや、室内温度を7℃以下にしてしまうと、確実に具合が悪くなります。胡蝶蘭は1日や2日ですぐに枯れてしまうことはありませんが、根腐れや葉っぱの脱水症状で弱らせてしまうと、手が付けれなくなりますので注意しましょう。

冬の寒さで枯らしてしまう人が多いのですが、夜間の温度管理をしっかりと行える人は、上手に胡蝶蘭を育てています。まずは、最高最低温度計を利用して、夜間の最低温度を確認しましょう。確実な温度帯を知るために、毎日測定することから始めましょう。

意外と長い胡蝶蘭の寿命

胡蝶蘭は基本的には、年1回しか花が咲きません。この花は通常1か月ほど楽しむことができますが、開花の時期がズレることを考慮すると、最後の花が散るまで3か月ほど楽しめる場合もあります。

そして、花が散っても、枯れる事はあまりなく、根腐れや育て方の失敗で病気にしてしまう以外は、何度でも花を咲かせることができ、寿命は50年以上とも言われています。

次は、寿命が長い胡蝶蘭の『二番花を咲かせる方法』と『植え替え方法』をお教えしますね。

花が終わった後に二番花を咲かせる方法と植え替え方法

二番花を咲かせる方法

先端の花が終わった後に花茎を切りますが、二番花が付きやすく、2~3ヵ月後には二番花を咲かせることができるのでおすすめの方法です。

最低温度が15℃以上で冬越しさせた、胡蝶蘭の株は5~6月頃には開花期になります。できるだけ早めの5月下旬に切り戻すと8月末~10月に二番花が楽しめます。

  1. 花が落ちて、花茎の先端が枯れて茶色くなったら、切り取ります。
  2. 緑色の節を残して、その上2~3cmで切り取るのが理想的で、緑色の節は花芽や葉芽になる可能性があります。
  3. 残した節から新しい花茎が伸び出してきます。

株が充実していない場合は、新たな花茎が伸びなかったり、蕾がつかなかったりしますが、来年になって花茎が伸びて胡蝶蘭が咲くこともあります。

胡蝶蘭の植え替え時期

時期は4月~6月を目安に行います。胡蝶蘭の植え替え作業時には新根は多少なりとも傷を付けてしまいます。この傷を完全に回復させる為には最低でも、1年近くかかるため頻繁に植え替えを行うと、株の体力が落ちて花が咲かなくなってしまいます。

このことからも分かるように、前回の植え替えから3年以上たって、株が大きくなって葉っぱの枚数も増えたら、根鉢を崩さないで大きな鉢に植え替える鉢増しを行います。

4.5号鉢で育てていて植え替えを行う場合は、5号以上の大きな鉢にそのまま植え替えてしまうと、植え込み材料が乾きにくい原因になります。これら悪循環の環境で育てていくと根腐れの原因になり枯らしてしまうリスクが高くなります。このような場合は、根鉢をくずして根を整理してから、3.5~4号鉢に植え替えると良いでしょう!

開花中の胡蝶蘭の株も必要であれば5月に植え替えると、成長期にしっかりと葉が大きくなり、株がより充実することによって、来年も花が楽しめます。

株の植え替え方法

植え替えする前に準備する物

  • 花が落ちた胡蝶蘭(花が1~2輪ほど残った状態でも問題ありません)
  • やすり
  • ハサミ
  • 水苔やバーク

植え替え方法の前に下準備

おそらく、株と茎がテープで固定されていると思いますが、胡蝶蘭を傷つけないように十分注意して、カッターナイフで切り目を軽く入れましょう。切れ目をいれることで、手で簡単に取れると思います。(カッターナイフを使用する時は、ケガをしないように十分注意してくださいね)

次に、株と茎を支えていた支柱を抜いていきます。胡蝶蘭が動かないようにしっかりと固定されているので、片方の手で株元をおさえ支柱を引き抜きます。

そして、葉っぱから伸びている花茎を切ります。これで植え替え準備は完了です。

植え替え方法

  1. 鉢の底を広げておく(空気の通りと水苔を腐りにくくする)
  2. 古い鉢から根鉢を取り出す
  3. 根鉢を熱処理したハサミで半分程度に切る
  4. 新根の先を傷つけないよう注意しながら整理する(新根が放射状に広がる)
  5. 新根に水苔を下から押し当てる
  6. さらに根の上から水苔を縦向きに付け円柱状にする(鉢より一回り大きいぐらい)
  7. 水苔ごと根を鉢に押し込む
  8. 鉢が外れない程度の固さになるように側面に固く密着させる
  9. 株を持ち上げたり揺すったりしても外れないように水苔を密着させる

胡蝶蘭に付きやすい害虫と病気に注意しましょう!

炭そ病

被害がある部分に黒色の斑点が出来る特徴があります。葉焼けとよく間違えられますが、単純な葉焼けは、初め黒褐色ですがすぐにカサカサ乾燥して茶褐色から白色へと変色します。黒褐色の部分には接触しないように、緑の部分も一緒にカッターなどでくりぬきましょう。

フザリウム立枯病

根などから感染し、葉が急速に黄変したあと、褐色になって激しい脱水症状に陥ります。予防は長時間水が溜まったり、蒸れたりしないようにすることです。

カイガラムシ

開花期からよく発生するカイガラムシは、移動するの放置してしまうとやっかいです。すす病を併発してしまう恐れがありますので、見つけたら濡れティッシュなどでこすり落としましょう。

ハダニ

梅雨明けから8月に高温乾燥下で発生します。葉の裏がかすり状になったり白い斑点が見られたりします。コマ目に葉水をかけることで予防できます。発生したときの対処方法は、マラソン乳剤などを散布します。

軟腐病

最低温度7℃近く続くと、抵抗力が失われて細菌による軟腐病が発生しやすいです。葉に水に濡れたような斑点や斑紋ができて、少しづつ褐色に変わり腐敗します。被害部からは褐色の水滴が染み出します。さらには腐敗臭を発します。ほかの株にも伝染するので要注意です。

胡蝶蘭の育て方でよくあるQ&A一覧

Q 大きな花茎が3本出ている胡蝶蘭を頂きましたがどうすればいい?

お花屋さん
5月までそのまま水を与えながら管理しましょう。胡蝶蘭の贈答品は、2~5株の寄せ植えにされていますが、株元の水苔を外していくと、ポリポットのまま寄せ植えになっていると思います。水苔の上から水を与えていると、過湿になり、根腐れを起こしやすくなりますので、ポリポットごとに乾き具合を確認しながら水やりをしましょう。5月になったら、新しい水苔を根鉢のまわりに巻き付けて、一回り大きい素焼きの鉢に鉢増ししましょう。

Q 成長中の花茎を誤って折ってしまいました。花を咲かすのは難しい?

お花屋さん
これは意外と多い事例ですね。胡蝶蘭の花茎には節が数多くあるので、途中で折れてしまっても、その下の節から新しい芽が出て花が咲いてくれこともありますので、諦めず栽培を続けてみましょう。鉢の移動や転倒で、花茎を折ってしまわない為にも、なるべく早い時期で支柱を立ててあげるなどの補助をしてあげることもおすすめですね。

Q 蕾が開花する前に黄色くなって落ちてしまいました。原因は?

お花屋さん
もうすぐ開花という大事なところで、蕾が落ちてしまうことはあります。原因として考えられる事をご紹介します。

  • 十分な水を与えず、極端な乾燥状態が続いてしまった
  • 風通しが悪かった(空気が停滞すると蕾が落ちることがあります)
  • 置き場を変えたことによる環境変化の影響(蕾が見えたら動かさない)
  • 空気中の湿度が不足していた(ストーブなどで空気を乾燥させている)

Q あまり日の当たらない部屋なのですが、どうするばいいですか?

お花屋さん
窓辺に置いても、十分な日光が当たらない場合は、LEDや蛍光燈などの照明器具の下に置いて、光を補う方法があります。透明の衣装ケースなどに鉢を入れて、透明のビニール袋をかぶせながら照明器具を10~15cmほど離して使用するといいでしょう。

Q 寒さに強い胡蝶蘭ってある?

お花屋さん
ミニ胡蝶蘭やミディ胡蝶蘭などの比較的小さい胡蝶蘭が寒さに強いと言われています。

最低温度7℃でも冬越し可能な胡蝶蘭は、台湾に自生している「ファレノプシス・アマビリス」や「アマビリス」を親にもつ交配種です。

最低温度5℃はフィリピン原産の「ファレノプシス・エクエストリス」、最低温度3℃ではタイ原産の「ドリティス・プルケリマ」。それぞれ低温がずっと続くと枯死してしますので、最低温度は高めで管理しましょう。

まとめ

胡蝶蘭の育て方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

胡蝶蘭の育て方は意外と簡単で、自生地の特徴を知ってもらったことで、どのような環境で管理するといいのかがわかってきたと思います。胡蝶蘭の育て方で一番重要な事は、温度と水やりが非常に重要ですので、高温や低温になりすぎない環境づくりが大切です。

また、水やりもほどほどで十分なので、鉢内をしっかりと確認して、乾いていたら水を与えてあげましょう!

胡蝶蘭の花は基本的には1年に1回の花が咲きます。花が落ちた後の花芽を待つ楽しみもありますし、次の花を待つ楽しみあります。寿命も50年以上と言われていることから、胡蝶蘭と長く付き合っていきたいですね!

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です