喘息になるって本当?妊娠前に知っておきたい葉酸サプリの副作用とは?

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「妊娠したら葉酸サプリを取らないと赤ちゃんに障害が出る可能性が高まると聞いたけど、取りすぎた場合副作用ってあるの?」
「葉酸サプリを取りすぎると子供が喘息になるって聞いたけど本当なの?」

など、葉酸サプリの副作用に関して気になっている方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では葉酸サプリの副作用に関して、詳しくご紹介していきたいと思います。

オーストラリアのアデレードで行われた研究でわかった葉酸サプリの副作用とは?


葉酸サプリの副作用に関しては、オーストラリア南部の都市アデレードにて557名の妊婦を対象に、1998年から2005年までの7年におよぶ長期にかけて行われた研究事例が有名です。

結論を先に書くと、妊娠から30~34週の妊娠後期に葉酸サプリを1日1000μg(1mg)摂取することで、赤ちゃんが喘息になるリスクが1.32倍になる副作用があるというものです。

下記が該当論文になりますので、ご興味のある方は読んでみると読んでみると良いかもしれませんが、全文英語なのと、結果を読み解くのに統計の専門知識が必要になりますので、ここでは重要な結論をコンパクトにまとめた形でお伝えします。
Effect of Supplemental Folic Acid in Pregnancy on Childhood Asthma: A Prospective Birth Cohort Study

喘息のリスク 喘息のリスク倍率
妊娠前のサプリによる葉酸摂取 なし 1.16倍
妊娠初期(16週以前)の食事による1日100μgの葉酸摂取 なし 1.00倍
妊娠初期(16週以前)のサプリによる1日1000μgの葉酸摂取 なし 0.88倍
妊娠後期(30~34週)の食事による1日100μgの葉酸摂取 なし 0.83倍
妊娠後期(30~34週)のサプリによる1日1000μgの葉酸摂取 あり 1.32倍

この研究における最も重要な部分を表にまとめたものが上記になります。結論としては、妊娠後期(30~34週)のサプリによる1日1000μgの葉酸摂取を行ったときのみ、赤ちゃんの喘息になるリスクが1.32倍高まることが統計的に確認できたというものです。

妊娠前、妊娠後16週までの妊娠初期に関しては、サプリメントによる葉酸の摂取による喘息リスクの増加は確認されていません

なお補足として、喘息のリスク倍率(相対リスク)に関しては、統計上ブレがあるため(コイン投げを10回行っても表と裏がそれぞれ5回づつ出るとは限らないことからも分かる通り)、「喘息のリスク」があると統計的に判断されたのかどうかの方が結論としては重要です。

あくまで葉酸サプリ摂取による喘息の副作用が確認されたのは、1日1000μgという非常に多い量を摂取したケースであり、さらに妊娠後期における過剰摂取のケースに限られますから、胎児の先天障害である神経管閉鎖障害のリスクを下げるために特に重要な、妊娠前から妊娠3ヶ月目までの葉酸サプリ摂取の副作用に関しては、気にする必要はないと言えるでしょう。

サプリメント別の葉酸サプリの副作用まとめ


日本で販売されている葉酸サプリは、大きく2種類に分類することができます。化学合成によるモノグルタミン酸型の葉酸サプリと、食品から抽出した葉酸を使用したポリグルタミン酸型の葉酸サプリです。

モノグルタミン酸型の葉酸は、分子が小さく体内に吸収されやすいタイプの葉酸で、ポリグルタミン酸型の葉酸は、分子が大きく体内に吸収されにくい葉酸です。

厚生労働省で推奨している1日400μgの葉酸摂取というのは、化学合成によるモノグルタミン酸型の葉酸サプリでの摂取のことを意味しています。また、海外の研究で、赤ちゃんの二分脊椎症などの先天異常のリスクを下げる効果が確認されているのもモノグルタミン酸型の葉酸サプリによるものです。

一方、上記で示した妊娠後期における葉酸サプリの過剰摂取で子どもの喘息リスクが上がる副作用が確認されているのも、モノグルタミン酸型の葉酸サプリによるものです。

つまり、食品由来のポリグルタミン酸型の葉酸サプリに関しては、喘息の副作用は報告されていないが、赤ちゃんの先天異常リスクを下げるエビデンス(医学的根拠)もないという結論になるのです。

以上を踏まえて、葉酸サプリごとの副作用をまとめていきます。

ベルタ葉酸サプリの副作用まとめ


「ベルタ葉酸サプリ」はモノグルタミン酸型の葉酸を使用した葉酸サプリです。なので、1日400μgの摂取で先天異常のリスクを下げるエビデンスがある一方、妊娠後期(30~34週)に1日1000μgの過剰摂取を行うことで、赤ちゃんが喘息になってしまう副作用も持っているタイプの葉酸サプリになります。

あくまで厚生労働省が指針として出している1日400μgの摂取を守ることが、副作用を避けるためには重要です。

afcの葉酸サプリの副作用まとめ


afcの葉酸サプリである「mitete 女性100人の声から生まれた葉酸サプリ」は、ベルタ葉酸サプリ同様、モノグルタミン酸型の葉酸を使用した葉酸サプリです。

なので、1日400μgの摂取で神経管閉鎖障害のリスクを下げるエビデンスがある一方、妊娠後期(30~34週)に1日1000μgの過剰摂取を行うことで、赤ちゃんが喘息になってしまう副作用も持っているタイプの葉酸サプリになります。

afcの葉酸サプリに関しても、副作用を避けるためには1日400μgの摂取を守ることが大切です。

ピジョンの葉酸サプリの副作用まとめ


ピジョンの葉酸サプリである「ピジョン サプリメント 葉酸カルシウムプラス」は、モノグルタミン酸型の葉酸を使用した葉酸サプリです。

そのため、1日400μgの摂取で二分脊椎症等の先天異常リスクを下げることができる医学的根拠があるタイプの葉酸サプリになりますが、妊娠後期(30~34週)に1日1000μgの摂取を行うことで、赤ちゃんが喘息持ちになってしまう副作用もあります

ただ、あくまで1000μgという過剰摂取を行った場合に関してですので、1日400μgという容量を守って使用する分には問題ありません。

葉酸サプリで副作用の心配がないおすすめまとめ


単純に副作用の心配がない葉酸サプリということでいうと、食品由来のポリグルタミン酸型の葉酸サプリということになりますが、その場合、1日400μgの摂取によって赤ちゃんの先天異常リスクを下げる医学的根拠もないものになってしまうため、本末転倒になってしまいます。

厚生労働省が推奨しているのも、あくまでモノグルタミン酸型の葉酸を1日400μg摂取することです。葉酸摂取で喘息の副作用が確認されているのは、あくまで妊娠後期(30~34週)に1日1000μgのモノグルタミン酸型の葉酸の過剰摂取を行った場合なので、過剰摂取を行わない限り、副作用の心配はありません。

また、万が一1日1000μgの葉酸の過剰摂取を行った場合でも、妊娠前から妊娠16週目までに関しては、喘息の副作用は確認されていませんので、赤ちゃんの先天異常の予防にとって特に重要な、妊娠3ヶ月目までの葉酸摂取に関して、副作用の心配をする必要はありません。

厚生労働省推奨のモノグルタミン酸型の葉酸を使ったサプリの中で人気の高い「ベルタ葉酸サプリ」とafcの葉酸サプリである「mitete 女性100人の声から生まれた葉酸サプリ」、ピジョンの葉酸サプリである「ピジョン サプリメント 葉酸カルシウムプラス」に関しては、過剰摂取をしない限り、副作用の心配がないおすすめと言えます。

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